こんな伝え方はダメ！相手を傷つけてしまう口臭のNGな伝え方

まずはダメな口臭の伝え方から考えてみましょう。どんなに気を使って言われても、口臭を指摘されたときは誰でも多かれ少なかれ傷つきますよね。口臭を伝えるときにまったく気を使わず、さらに相手を傷つけるような発言はNG です。

「今日、口臭がするんだけど昨日何食べたの？」という問い詰めるような言い方、「めっちゃ今日臭ってますよ〜」というような人を馬鹿にするような伝え方は、もちろんNGです。ストレートに「今日、口臭していますよ」も傷つく人も多いでしょう。その他にも臭いからと鼻をつまむ、パタパタ顔の前で手を仰ぐ、わざとらしく窓を開けるといった方法も相手を深く傷つけます。

それから噂話として「口クサイ」は絶対にダメ！周囲の「あの人、口が臭うよね」というコソコソ噂話が耳にはいったら……。もしも自分のことと考えると、その場から逃げ出してしまいたくなりますね。

社会人として、大人として、というよりも人としてどうありたいかをしっかり考え、相手を傷つけるような伝え方をしないようにしましょう。

もし自分が口臭を指摘されたら…大人の対応をとりましょう

他の人に口臭をどれだけ上手に伝えられるかも大人の対応として大切ですが、逆に自分だって口臭を誰かに指摘されることもあるかもしれません。そのとき、どう上手に返事をするかも大人のたしなみのひとつ。

もし「今日、口臭があるよ」と、直球で同僚から冗談っぽくいわれたらどうしますか？傷つく気持ちはわかりますが、そこで怒ってしまっては失格です。「昨日、ニンニクを食べたからかなぁ。ごめんね、臭い？」などとあやまってから、「客先に行く前に一度歯を磨いてから出かけるようにするよ、ありがとう」と感謝の気持ちを表しましょう。

ステップとしては、
（1）臭いことを認める
（2）あやまる
（3）対応策を取る
（1）～（3）が大人対応だといえるでしょう。

口臭を伝えた人も、実はきっとドキドキしていたはず。サラリとしたツボを心得た対応で、「伝えてよかった」と思えてもらえたらよいですね。口臭は自分で思っているよりも臭うことがあるようです。前日に臭いのするようなものを食べたとき、その他口臭が気になるときには口臭チェッカーなどを使ってチェックしておくのも周囲を不快にさせない方法のひとつです。
 

なるべく本人を傷つけない伝え方、効果的な文言リスト3つ

それではなるべく相手を傷つけず、口臭を伝える3つの伝え方を紹介しましょう。どれも直接伝えるのではなく、さりげなくやるのがポイントです。

（1）「今日、体調悪いの？大丈夫？」・・・相手を心配する方法
身近な存在の人に伝えるなら、この方法がベストかも。まずは「今日、もしかして胃が悪くない？」と聞いてみます。「悪くないよ。どうして？」という返事に対して、「ちょっと今日、口臭がするから…。大丈夫？」と、あくまでも相手を心配しているというスタンスで口臭を伝えます。心配顔で「親戚が病気を患っていた時とき、独特の臭いがあって、それと同じ臭いするんだけど体調大丈夫？」とできるなら上級生。

（2）「私、今日口が臭うかもしれない」・・・自分の心配をする方法
「昨日、ニンニク料理を食べちゃって。今日なんだか息が臭う気がする」と自分の息を嗅ぐフリをする方法です。相手がもし、自分の息を同じように嗅いでくれたら口臭があることに気づいてもらえるかもしれません。ただし、この方法はにぶい人には通じないことも。

（3）「お水のみますか？？」「ガム食べません？」・・・口臭を減らす方法
同僚や友人にオススメの方法です。さりげなく水やガムなどを渡してみます。口の中の渇きが口臭の原因となる場合もあるので、水を飲む、ガムを噛むことで口臭が解決する可能性もあります。普段ガムや水をもらわない人から急にガムや水をもらったら、「もしかして…」と気づいてもらえるかもしれません。
 

口臭が気になる相手に伝えることって、とっても難しいこと。臭いが気になる人との日頃の距離感も考えながら、なるべく本人が傷つかない伝え方を考えてあげてくださいね。もしそれが上手にできるようになったら、あなたはきっと気遣い上手さん。口臭は歯磨きだけで改善できるものと、歯周病や内臓の病気などすぐに改善できないものがあります。だからこそ相手を思いやる優しい伝え方がいいですね。

口臭は自分でなかなかコントロールできないのが難しいところ。でも、一人前の社会人として周囲に迷惑をかけないように、最低限の口臭対策を普段から心がけましょう。