歯が折れる!?ついついやってしまう「NG歯磨き」とは?
やっちゃいけないのに、実は多くの人がやってしまっている「歯の磨き方」があります。間違った磨き方を続けていると歯が削れたり、知覚過敏になったり、歯が根元から折れる可能性まで!?いったいその「歯磨き」とは何なのか?あなたも毎日やってしまっているかも・・・間違った歯磨きをやめて正しく磨くにはどうしたらいいのか、解説します!
歯を磨くのは良いことだけれど・・・その歯磨きは逆効果かも?
歯の磨き方(ブラッシング法)には、いくつかの種類があります。そのうちのひとつが「横磨き法(水平法)」。毛先を歯に垂直にあてて、ブラシを横に動かす磨き方です。
他にも歯ブラシを縦に動かす「縦磨き法(垂直法)」、円を描くように磨く「フォーンズ法」など、いろいろな方法がありますが、無意識にやっている方が多いのは「横磨き」ではないでしょうか。 一般的なブラッシング法として広く普及している横磨きですが、正しい磨き方ができている方は少ないのが実際のところ。多くの方はブラシを歯に強くあてて大きく横に動かす「間違った横磨き」をしています。これこそがやってはいけない「歯磨き」なのです。
「間違った横磨きをやってしまってるけど、これまで特に問題なんてなかったけど?」という方もいるでしょう。では次の項目では間違った横磨きを続けていると起こってしまう怖いデメリットについて紹介します。
歯が折れちゃう?!間違った横磨きの、こわーいデメリット
歯ブラシを軽く握って、力を入れすぎないように磨くのが正しい横磨きですが、ぐいぐい力を入れて横磨きをしていると、次のようなデメリットがあります。
・磨き残しが多く、虫歯になりやすい
横に大きく歯ブラシを動かしていると、歯と歯のすきまにブラシが届かず、磨き残しが多くなります。これがプラークとなって虫歯の原因になってしまいます。
・歯ぐきへのダメージが大きく、下がってしまう
乱暴な横磨きを続けて歯ぐきに強いブラッシングの力が加わり続けると、歯周病でもないのに歯ぐきが下がってしまうことがあります。
・歯の根元が削れて、知覚過敏になることも
歯周病などで歯ぐきが下がっている場合、歯の根にブラシが当たってしまい、歯の根が削れて知覚過敏になったり、最悪の場合歯が根元から折れてしまうことにもなりかねません。
正しい歯の磨き方、教えます!ポイントは4つ
それでは、どんな歯磨きをするのがよいのでしょうか?
ポイント1:鉛筆を持つように軽く歯ブラシを持つ
5本の指でぎゅっと歯ブラシを握ってしまうと、どうしても強く大きく動かす横磨きになってしまいがち。鉛筆を持つときのように親指と人差し指で歯ブラシを持ち、中指を添えましょう。この「ペングリップ」に変えることで、動かす大きさや力加減を調整できるようになります。
ポイント2:歯と歯のあいだ、歯と歯茎の境目を重点的に磨く
みなさんが熱心に磨いている歯の表面は、実はさほど熱心に磨く必要はありません。それよりも、磨き残しが出やすい歯と歯のあいだ、歯と歯茎の境目を意識して、重点的に磨きましょう。
ポイント3:歯と歯茎の境目は、小刻みにかき出す
歯と歯茎の境目は、ななめ45度の角度で歯ブラシをあてて、食べかすをかき出すように磨きましょう。歯ブラシは大きく動かさず、小刻みに動かすのがポイント。1ヶ所につき20回は動かしましょう。
ポイント4:前歯の裏側は、歯ブラシを縦にして磨く
磨き残しの多い前歯の裏側は、歯ブラシを縦にあてて磨きます。上下に細かく動かして磨きましょう。
「上手く磨けているか自信がない」という方は、歯科医院でブラッシング指導を受けるのもおすすめ。正しい磨き方を習うことで自己流のNG歯磨きを改善することができますよ。
歯をきれいにしたくて、ついつい力が入る歯磨き。「横磨き」でそれが逆効果になっているなんて悲しいですよね。今すぐ正しい歯磨きに切り替えて、丈夫な歯と歯ぐきを手に入れましょう!