目で見て早期発見!初期舌癌の簡単セルフチェック方法

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    歌手・タレントの堀ちえみさんがブログで公表し話題となった舌癌。「最初の数ヶ月は口内炎として治療された」という内容がブログに書かれたことから、歯科や口腔外科に「私も舌癌かも」と向かう患者さんが増えたそうです。 この舌癌、鏡などを使ってチェックすることで早期発見が可能。しかも、早期発見だと生存率が大きく上昇することもわかっています。今回は舌癌とはどんな病気なのか、どのような症状がでるのか、痛み、形、色などその特徴から、簡単なセルフチェックの方法までしっかり紹介しましょう。

    年間約6000人が発症、舌癌とは?治療法はどうなるの?

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    舌癌とは名前の通り、舌にできるがんのことです。歯肉がん、頬粘膜がんなどの口の中にできる口腔がんのひとつで、舌の前側2/3と縁側、それから舌の下面に発生するものを指します。口腔がんには年間約6000人がかかり、3000人が亡くなっています(国立がん研究センター 最新がん統計2017年)。その中でもおよそ半分を占めるのがこの舌癌。

    「口の中のがんは見えるからすぐ気づくでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、堀ちえみさんのように口内炎とされ、進行してから気づくというのもよくあることです。

    舌がんは男性に多く男女比は2:1。他のがんと同じように50歳以降の患者さんが多く、次いで50歳未満が1/4、もっと若い年齢で発症する患者さんもいます。舌癌の多くは舌扁平上皮癌という種類のがんで、堀さんもこのがんだと発表されました。

    治療方法は、手術・化学療法(抗がん剤)・放射線療法が基本。早期だと舌の一部の切除で済みますが、進行していると舌を大きく切除することになり、喋れなくなってしまうこともあります。プラス抗がん剤や放射線による副作用などもあり、患者さんの生活の質=QOL(quality of life)が大きく下がるため、口腔外科の医師のほか、抗がん剤を専門とする医師、放射線療法を専門とする医師、さらに会話のリハビリの専門家、食べやすい食事の指導のため管理栄養士など多くのスタッフが関わるチーム医療が求められます。
     

    舌癌はどんなことが原因?口内炎との違いは…

    口腔治療のイメージ
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    実は、舌癌となるはっきりとした原因は未だ判明していません。飲酒・喫煙、歯並びが悪く舌にあたる、入れ歯や虫歯などの刺激などがリスクになることもあるといわれています。中でも喫煙は大きなリスクとされており、噛みタバコの習慣があるインドでは舌癌をはじめとした口腔がんの罹患者が多いそうです。 とはいっても、タバコが原因!と決めつけられない理由もあるのです。近年日本では禁煙する人が増え、喫煙者が減っているのにもかかわらず舌癌を発症する人が増えています。

    また飲酒・喫煙の習慣がまったくない女性の患者さんもいます。こういったことから、飲酒・喫煙は直接的な原因でなく、リスクのひとつとされているのです。私たちにできる舌癌の予防は、飲酒・喫煙を控える、入れ歯の噛み合わせを直す、虫歯を放置しないといったことでしょうか。 また口内炎と舌癌の大きな違いは、がんは一見口内炎のように見えて治りにくいということ。目安としては2週間以上口内炎が治らないようなら、舌癌の疑いがあります。他にも白斑や赤斑がある、舌から出血する、舌にしこりや潰瘍がある、舌が動かしにくく痛みや痺れがあるというときも、すみやかに受診してください。一般歯科より口腔外科にかかるのがよいでしょう。ベストなのは口腔がんの専門家に診てもらうことです。

    堀ちえみさんの舌癌ステージ4の状態は?生存率はどのくらいか

    歯について診療の様子(イメージ)
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    まずは舌癌のステージ(病期)からみていきましょう。ステージとは、病気の進行度を表す言葉です。
    ・1期:腫瘍の大きさが2cm以下でリンパ節転移がない場合

    ・2期:腫瘍の大きさが2cmを超え4cm以下でリンパ節転移がない場合

    ・3期:腫瘍が4cm を超えるが周囲の骨や筋に浸潤しない大きさでリンパ節転移がない場合。腫瘍が1、2、3期までの大きさで3cm 以下のリンパ節転移を 1個のみ認める場合。

    ・ 4期:腫瘍が舌の周囲やあごの骨に拡がる場合。頚部リンパ節への転移が6cm以上、あるいは2個以上ある、あるいは反対側にある場合。遠隔転移がある場合。 次に5年後の生存率ですが1期は94.5%、1期78.7%、3期58.8%、4期45.1% です。(全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2018年11月集計))

    堀さんは舌を大きく切除、首のリンパへの転移もあるということなので、進行がんであるステージ4です。深刻な状態ですね。しかしこれは、決して末期ということを表すものではありません。5年後の生存率は45.1%であり、術後の報道によるとがんはすべて取り除くことができたとのことなので、ステージが下がって生存率がグッと高くなったということも考えられます。 ブログで「私は負けません」と発表した堀さん。ぜひ治療を頑張って、元気な姿を見せて欲しいものですね。

    10か所をチェックで丸わかり、舌癌セルフチェック!

    舌癌はセルフチェックすることで、早期発見ができるがんです。日本口腔外科学会が勧める下記のセルフチェックの方法で、月1回はお口の中を見てみてくださいね。

    手順1【明るい光の下で、鏡を使って(入れ歯があれば外して下さい)】
    ・唇の内側と下あごの歯ぐきを見て、触って下さい。
    ・頭を後ろに傾けて、上あごの歯ぐきとその間を見て、触って下さい。
    ・頬の(裏側)の粘膜を見て、触って下さい。
    ・舌を前に出して、舌の両脇、舌と歯ぐきの間を良く見て、触って下さい。
    ・下あごから首にかけて触って見て下さい。

    手順2【良く観察し、チェックしましょう】
    ・白い斑点や赤い斑点はありませんか?
    ・治りにくい口内炎や、出血しやすい傷はありませんか。
    ・盛り上がったできものや固くなった所はありませんか?
    ・顎の下と首の脇に腫れはありませんか?
    ・食べたり、飲み込んだりするとき、違和感なくスムーズに食事ができますか?

    もし異常がみつかったら早めに専門の医師にかかりましょう。

    1人で悩まないで下さい。
    「噛むのがつらい」
    「周りに相談するのがはずかしい」
    「歯医者に相談する事が怖い」
    様々な口内の悩みは多くの方が抱えていらっしゃる問題です。 でも、今後10年後、20年後もずっと「噛める歯」に治療し、保っていくために、しっかりと実績のある病院を選び、まずは素直に相談して下さい。

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